不協和音と壊れていく私

生きていくこと自体に違和感を持ち始めてからやっとのことで判明した発達障害。しかも日に日に日常に支障をきたすようになり認めざる終えなくなった化学物質への異常な反応。思うように動けない体と理解を求めることの難しい世間の狭間で、着実に進行している症状と戦う一主婦の記録。

「タダより高い物は無し」

街中を歩けばポケットティッシュ配りのバイトの人がせっせと声をかけている。

基本誰かと共に行動することは苦手な自分ですが、たまーに友人と歩いていた時などよく言われることがある。

「タダなんだから貰っときなよ!」

私は嫌いなので一切貰わないからだ。


パチンコ屋さんやクレジットカード会社の広告入りのポケットティッシュは決してタダではない。
その広告料は利用者から上乗せしてもらっているものだし、利用者が増えれば利益が出るからこそ宣伝のため無料配布しているのだよ。その物がこの世に存在している以上タダになる訳がない。

お弁当を買えば付いて来る箸。
私は会社の弁当に付いて来る箸も断り、マイ箸を使用している。
「毎回大変じゃない?タダなのにー」

タダでも使えば捨てるんでしょ!? その分この世から木々が消えていくのだからその被害を考えようよ。


マイ箸だけでなく外出時には必ず白湯を持って出る。白湯ならもしこぼしても服が濡れるだけで乾けばシミにもならないし余計なペットボトルを買わずに済む。


私は基本考え方が人とかなり異なる。

自分さえ良ければ良いとは思わない。今見える人のことだけでなく地球の裏側のことまで考えてしまうため、物への執着が激しいようだ。

日本では捨てる物でも他の国では拾って売り生きている人もいる。こちらでは捨ててるがそれを生産するための材料が足りず自然破壊を食い止めようと必死になる人達がいる。

大きなことは出来ないが、今自分の目の前にある出来ることはしておきたいだけなのだ。



本当の意味でタダは高い!